窯焚き、マロ、出石の土。

マロくん~。

どんなお顔ですか~?

私の綾部の親の家の隣の家には、パピヨンがいます。
とってもかしこい犬です。
今どきは珍しいのでしょうが、自由恋愛で今までに何回か出産しています。
お相手はビーグルだったり、白の柴犬だったり、ビックリは自分の子供とも。
もう結構年なので最後の出産かもしれません。
いつも子犬が産まれるたびに、生き物大好きな息子は遊ばせてもらっていたのですが、ついに我が家にも迎えてしまいました。白の柴犬とパピヨンとの子犬。
私は今まで犬より猫派だったはずなんですが・・・。
カワイイ。7月初めの窯たきを終えて迎えました。マロく~ん。

火の粉舞ってます。
この間の窯たきはキツカッタ・・・。
暑さのせいか、1200度を超えてから温度が上がらない。いつもより3時間オーバー。
薪がなくなるかもと思いました。
暑さのせいで意識も朦朧と。
それでもなんとか終了しました。
いつもより焼きむらもあったし、窯詰めで、丁寧にと思ってしたことが裏目に出てしまって、棚板も爆発してしまって振りものもたくさんだったけど、

ワクワクする結果も!
まず、離れを改装したとき床下にあった炉の灰から作った釉薬。
右側のがそうです。
このベトナムの昔の花の絵にとってもよく似合います。

そして1年越しの出石の土。服部くんが石臼で杵で細かく粉砕して水簸しました。乾燥させたら、粘土みたいになってる。天草より柔らかくて繊細な感じだけど、ろくろ引きもできました。
焼きものっておもしろい。
失敗してもおもしろい、と思う、久々の感じでした。
手前のコッパみじんは、出石の土に、いつも私が使っている対州長石ベースの灰釉をかけたもの。土の収縮率と釉薬の収縮率が違いすぎて、貫入が入りすぎてコッパみじんに。
奥の湯飲みは、出石の土に出石の土ベースで作った灰釉をかけたもの。こちらは服部作。同じ土で作ったものなので、収縮率もばっちり。
こういうのが結果としてはっきりわかると、やきものが科学なのを実感します。
土地というもののつながりを感じます。

この出石の土の湯飲みと、原谷釉の安南皿。大好きです。
昔の焼き物は大好きで追い求めたかったけど、やっぱり今の自分の生活やご縁から無理のない感じで作ることができるようになるまで、待っていた甲斐がありました。
ゆっくり取り組んでいこうと思います。