白雲窯

真泥の窯焚きが終わり、クラフトフェアの出店も終わり、展示会の搬入も終わり、ホット一息ついてます。伸び放題ボウボウの庭もきれいにして、西舞鶴に移転オープンした空桜さんで植物を仕入れてきました。ハットリGARDEN、少しづつ好きなものを集めています。

さて、私の両親の窯、白雲窯も窯焚きです。真泥の窯より一回り大きい窯。ゆったりしています。温度の上がり具合も、木のくべ方も大きさが違うとまるで違うもののよう。このゆったりさは、生活や器にも表れそう。
長野から趣味で陶芸をされている80歳間近の方や、綾部の陶芸家や、ちょうど真泥に仕入れでいらっしゃった横浜のMWL STOREのお二人を案内して、にぎやかな窯焚きでした。
なかなかくせのある両親で、父は話し好き。1/4で聞いているくらいがちょうどいい。
けれども、小さいころからなにか耳に残っている民芸という言葉。
倉敷にご縁ができてから、気になっていました。今年は倉敷民芸館にも初めて行きました。そしてMWL STOREさんとの出会い。
なんとなく、私たちのしていることは、現代版民芸みたいなものかなと思います。昔と違って移動も簡単、焼き物に必要な道具や土やらも色んなところから手に入ります。インターネットもあるし。自分たちの生活範囲というものが広くなってます。舞鶴や京都という地域ではくくりきれないけど、日本という地域ではくくれるかな。もちろん、それにおさまりきらない方もたくさんいらっしゃるでしょう。

さて、私たちの身近な範囲は、すぐそばの足元から。昨年離れを改装したときに、蚕さんを飼っていた部屋にあった炉のなかの灰。何十年前の灰。釉薬に使えるかも。ふるいにかけました。
(外での宿題が気持ちいいい季節になってきました。)
ハットリくんは、出先で数年前の由良川の氾濫で浸かった家の解体現場を発見。廃材をいただけることに。

人によって、生活範囲は様々です。できれば、自分のすぐそばの足元から、遠い星までも自由に舞いながら焼き物を制作できればと思います。